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2005年07月06日

プレスリリース:小泉首相、世界基金に「当面」5億ドルの拠出を表明

■プレスリリース:
小泉首相、世界基金に「当面」5億ドルの拠出を表明
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 本日(6月30日)開催された「沖縄サミット5周年記念シンポジウム:三大感
染症の東アジアにおける地域的対応」に小泉純一郎首相が出席、スピーチを行
い、世界における感染症の深刻さにかんがみ、日本政府は世界エイズ・結核・
マラリア対策基金(以下「世界基金」)への拠出を増額し、「当面」5億ドルを
拠出することを表明しました。また、感染症対策に関する新しい援助イニシア
ティブである「保健と開発に関するイニシアティブ」(Health and
Development Initiative)について、5年間で50億ドルを拠出することを発表し
ました。

 「世界基金」への日本政府の拠出額については、海外・国内のさまざまなNGO
が増額を要求してきました。「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン
では、アフリカ日本協議会やその他のNGOとともに、日本政府に対して「世界基
金」への増額を求める声明を呼びかけ、、海外から70団体、国内から20団
体の賛同をいただいて6月7日、外務省・財務省・内閣府に対して提出してい
ます。小泉首相の今回の発表は、こうした市民の動きの成果であるということ
ができます。私たちは、本日小泉首相によって示された拠出表明を評価し、歓
迎するものです。

 世界基金は設立以降の3年間で多くの実績を上げてきましたが、一方で、各国
の感染症対策プロジェクトへの資金拠出案件の増大にともない、2006−7年にお
いて、総額70億ドルを超える大きな資金需要が生じることが予測されていま
す。一方、各国の資金拠出表明のスピードはまだ遅く、大きな資金ギャップが
生じることが懸念されています。本日の小泉首相の表明は、主要先進国の拠出
表明として先駆的なものであり、各国がこれに続くことが期待されます。-

 本日の拠出表明は「当面」の拠出額を示したものでしたが、上記資金ギャッ
プを埋めるためには、出来るだけ早い段階での拠出が必要です。日本のNGOとし
て、日本政府に早期段階での拠出に向け努力ことを期待します。

 ルイ・パストゥールの「幸運は準備できている人だけに訪れる」という言葉
を引きつつ、日本は「準備する」ことの困難な人々にも手を差し伸べる、と述
べた本日の小泉首相の表明は、日本を「人道国家」として世界にアピールする
ことを狙ったものであるといえます。一方、日本でも、HIV/AIDSをはじめ、感
染症の影響は拡大の一途をたどっています。日本が感染症問題に直面する当事
者として、世界各国と手を取り合って感染症との戦いを展開していくことを、
日本の市民社会の一員として求めて行きたいと考えます。

「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン
政策チーム 稲場 雅紀

投稿者 sustena : 2005年07月06日 01:00

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