[世界のキャンペーン関連NEWS] アーカイブ

メイン

2005年07月11日

世界各国からのニュース速報

・貧困、気候変動、テロ対策の取り組み強化=グレンイーグルズ・サミット議長総括
・サミット:アフリカ支援倍増決定も両者に深い溝
・「問題解決には程遠い」NGOは厳しい評価
・閉幕したG8サミットへの緊急声明
・アジアの混沌からアフリカの絶望へ世界の支援はシフトを始めた

■貧困、気候変動、テロ対策の取り組み強化=グレンイーグルズ・サミット議長総括
2005年 07月 9日 土曜日 02:41 JST

引用:ロイター

 [グレンイーグルズ(スコットランド) 9日 ロイター] 主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)が採択した世界経済と石油に関する議長総括の骨子は以下の通り。


 ・貧困、気候変動への取り組みに加え、テロ対策への取り組みを強化。

 ・2015年までにアフリカの経済、貿易の規模を倍増することなどを実現するため、アフリカ・パートナーシップ・フォーラムを強化。

 ・京都議定書を批准した国は、同議定書へ引き続きコミットし、成功に向けて取り組む。

 ・世界経済の成長を維持することを支援するために役割を果たすことを確認。

 ・石油価格について、透明かつ適時のより包括的なデータを通じ、市場の不安定性を削減するための具体的な行動の必要性を説明。

 ・国内及び多国間の双方の努力を通じて、大量破壊兵器およびその運搬手段の拡散の課題に断固として対処する決意を強調、北朝鮮とイランにおける拡散の脅威を懸念。

 ・北朝鮮に対し、6カ国協議への復帰、核兵器関連計画の廃棄を求めた。

© ロイター 2005 All Rights Reserved


■サミット:アフリカ支援倍増決定も両者に深い溝
引用:毎日新聞

 【ヨハネスブルク白戸圭一】主要国首脳会議(英グレンイーグルズ・サミット)は8日、アフリカ向け政府開発援助(ODA)の倍増を柱とする声明を採択したが、主要国(G8)とアフリカの代表7カ国首脳との拡大会合では、アフリカ側から支援の枠組みに対する注文が相次ぎ、両者に深い溝があることを浮き彫りにした。

 「アフリカはもはや『病める大陸』ではない。我々の努力を分かってほしい」。アフリカの首脳の一人は拡大会合でこう述べ、「アフリカでは独裁政治や汚職が多い」とG8が懸念を抱いていることに反発した。別の首脳は過去に資金援助が途中で止まったケースを挙げ、「今回は支援を続けてほしい」と訴えた。

 G8は支援額倍増こそ華々しく打ち上げたが、いつ、どれだけ資金援助するのかは決まっていない。支援の前提は「民主的で汚職のない政府」。G8には当然でも、アフリカにすれば実施の際に文句を言われ、支援を止められるのではないかとの危惧(きぐ)がある。

 G8は、アフリカ14カ国を含めた18カ国の債務400億ドルの返済免除でも合意した。しかし、サハラ砂漠以南の貧困国34カ国の債務総額は推定2300億ドル。毎年270億ドルの援助を受けて390億ドルを返済するいびつな構図だ。貧困撲滅を目指すアフリカの非政府組織(NGO)「アクションエイド」のムクリナ南部アフリカ代表は、サミットの決定を「要求とはほど遠い」と指摘した。

 サミット前に開かれたアフリカ連合(AU)首脳会議で、ガーナのクフォー大統領は毎日新聞に「アフリカには良い面も悪い面もある。良い面を積極的に見てほしい」と述べた。G8とアフリカの間の認識の差を埋め、アフリカの「変革の芽」を見いだして支援してほしいとの主張だ。

毎日新聞 2005年7月9日 18時32分


■「問題解決には程遠い」 NGOは厳しい評価
--------------------------------------------------------------------------------

引用元:中国新聞
 【グレンイーグルズ9日共同】8日閉幕した主要国(G8)首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)の結果について、各国の非政府組織(NGO)からは、主要議題となった気候変動やアフリカ支援をめぐり「一定の前進はあったものの、問題解決には程遠い」との厳しい評価が相次いだ。

 NGOなどの連合体「メーク・ポバティー・ヒストリー(貧困を過去の歴史にしよう)」は、2010年までにアフリカなど発展途上国への援助額を500億ドル増やすとしたG8合意について「今後5年間に5000万人近い(アフリカの)子どもが貧困のために死亡すると予想される現状では、支援は少なすぎ、遅すぎる」と指摘。「さらなる行動が緊急に求められている」との声明を出した。

■閉幕したG8サミットへ現地から緊急声明 2005/07/09

引用元:JANJAN--------------------------------------------------------------------------------

 テロの衝撃のなかで開かれたG8サミットが8日、閉幕した。「テロ対策に関するG8首脳声明」が採択される中、主要議題の1つであったアフリカの貧困問題に関し、日本政府は事前に「対アフリカ開発支援〜G8サミットに向けた小泉総理大臣からアフリカへのメッセージ」を発表。以下は、それを受けた日本国際ボランティアセンター(JVC)の高橋清貴氏が現地から出したプレスリリースです。(=以上、編集部補足)


「日本政府の対アフリカ開発支援」に関して

 今回のG8サミットにおける「日本政府の対アフリカ開発支援」に関し、日本政府はこれまで十分に取り組んできたとは言えないアフリカの貧困問題に対して、積極的な支援の姿勢を公式な場で表明したことをまずは歓迎します。しかし、これまで私たちが政府開発援助(ODA)のあり方に関して提言してきたことを繰り返すまでもなく、重要なのは言葉ではなく、具体的なアクションで示すことです。

 G8というハイレベルの政治の場でのコミットメントは、大枠を決めるものに過ぎません。日本政府は、ここでの約束を果たすに当たって、情報公開、説明責任、意味ある市民参加を確保しながら、特にアフリカの草の根の人々の声をしっかり反映させて実施されていくことを期待します。このことを確認した上で、今回の支援内容に関してコメントします。

(1)5年間で100億ドルのODA増額について

 厳しい財政難の中、日本政府はサミット直前までODAの増額はアフリカ向けODAの倍増、「保健と開発」に関するイニシアチブのために5年間で総額50億ドルの拡充に限られていました。サミット直前において、ODA総額の増額を決めたことは前例のない画期的なことだと考えます。

 しかしながら、今回のサミットは、国連改革、特に日本の安保理常任理事国入りを交渉中という文脈の中で行われたものであり、その意味で今回のODA増額がアナン報告書が示す安保理入りの条件を満たすためのパフォーマンスと取られないとも限りません。今回のサミットのテーマが貧困削減とアフリカ支援であることを確認し、今回表明された支援策がそのために決定したものであることを日本政府は実行をもって示す必要があると考えます。

 サミット直前に発表された2005年の「骨太の方針」では、ODAは「事業量の戦略的拡大」という表現で留まっています。今回の増額も、同じ意味で解釈されることになります。日本政府は、どのような財源で増額し、どのような目的に使用するのか、そのビジョンと具体的計画を早急に明らかにすべきであると考えます。

(2)アフリカ支援策の方向性について

 日本が今回示したアフリカ支援策の内容は、保健と教育の2つを重要優先分野としてはいますが、全体として、アジアでの経験を元にアフリカに自由主義経済を定着させ、経済成長を促進することに力点が置かれているように思われます。発表された支援内容では、日本が得意とするインフラ支援について明示的に言及はしていません。

 しかし、日本政府は様々な機会にインフラを通じた経済成長を、アジアで成功させた日本の得意分野としてて標榜しており、今回のアフリカ支援においてもインフラ支援に重点がおかれるものと推測します(例えば、保健分野支援として水供給のためのインフラ)。アジアでのもう1つの重要な経験は、環境や社会に大きな影響を与えるインフラ支援を行うには、住民の「意味ある参加」が不可欠であり、そのために社会環境ガイドラインの徹底などが不可欠です。アフリカにおいて、これが十分に行われるように必要な要件(技術協力や必要な制度作り、内貨予算確保や税制の改革など)に十分な配慮を行って実施されることを望みます。

(3)貧困削減に対する日本政府の考え方について

 貧困削減は、援助のみによって実現するものではありません。特に、アフリカの自立を進めるためには、債務削減や不公正貿易の改革、税制確保を含む必要な制度改革、小型武器の蔓延などの治安状況の改善、人権についての理解の徹底など、様々な要因の連関に注意する必要があります。

 これまで、日本は貧困削減について経済成長という手段の重要性以外は、いかなる形でも包括的なビジョンと戦略を発表していません。今回のサミットを契機として、日本政府の貧困削減に向けたビジョンを明確に示し、そのためには、現在の複雑なODAの実施制度と構造の改革を進めることを要望します。また、改革に当たっては、2003年にOECDの開発援助委員会が行った日本のODAに対するピア・レビュー報告を参考にすべきです。

(4)9月の国連特別総会に向けて

 貧困問題が、安全保障や人権と密接な連関のもとにあることは、昨年発表されたハイレベルパネル・レポートやアナン報告書『In Larger Freedom』において、特に強調されている点です。9月の国連特別総会は、今回のサミットで表明した約束をより包括的な文脈の下で、日本の考え方を示す良い機会です。日本は、国連改革について、包括的なビジョンと戦略を早急に市民に公開し、市民と議論する場をつくることを提案します 。

 その中で、今回の「アフリカ支援」について検討されることが、何よりもこれまで十分な信頼と支持を得られなかったODAを市民と共により良いものにしていく機会であると考えます。

--------------------------------
 このリリースに関するお問い合わせは日本国際ボランティアセンター(JVC)までお願いします。

 日本政府の対アフリカ開発支援〜G8サミットに向けた小泉総理大臣からアフリカへのメッセージ〜は次のページ


【関連記事】現場からのG8サミット報告(1) (2)

(高橋清貴)


■アジアの混沌からアフリカの絶望へ世界の支援はシフトを始めた

引用元:JANJAN

〜ほっとけない世界の貧しさ〜

 アフリカ……なんだか、随分と遠い大陸の話だ。

 先日、女優の宮沢りえがNHKデジタルハイビジョン番組「輝く女たち」シリーズに出演していた。20歳の頃に彼女が出かけたアフリカ・ケニアへの旅の様子を追いかけたドキュメンタリーだった。親しくなった案内役のマサイ族の男性との会話。彼女は泥の絵の具でサバンナの遥かなる平原を眺めながら、人生をポツポツと語りながら抽象画を描いていく。美しい、美しいアフリカがそこにある。

 一方、同じアフリカのダルフール地域。スーダンの西部地域では今、まさにジェノサイドが起きている。歴史的経緯があるとはいえ、アラブ系のスーダン政府とそれに支援された武装民兵ジャンジャウィードがアフリカ系住民の村を襲い、女性、子どもも関係なく、大量に殺戮している。対して国連は沈黙している。ルワンダの悲劇が繰り返されているが誰も止めないし、止められない。当地の命の値段。白人1人は8万5000人の黒人の命と等価なのだという(NHKスペシャル=7月9日放送)。美しくないアフリカ、どうしようもないアフリカ。

 気がつけばアジアの悲劇どころではない、“貧しすぎるアフリカ”の現実に目を向けようというムーブメントが今年に入り、俄かに活気づいてきた。日本においても、そうした活動に力を注ぐ人々が登場し始めた。

●なぜアフリカなのか、何が起きているのか

 2005年は国連の創設60周年に当たるという。9月には特別首脳会議が開催され、ここで2000年に採択されたミレニアム開発目標(MDGs)、すなわち、「途上国の絶対的貧困者数、10億とも12億とも言われる人数を半分に減らす」などの8つの目標についてのレビュー(中間評価)が行われることになっている。

 ところで、2001年の「9.11」以降、国際社会は「貧困」より「テロ」に目が向いてしまい、貧困根絶問題は脇に追いやられてしまっているのが現実である。このことの影響もあり、特にアフリカ地域では、エイズの爆発的蔓延など、社会は危機的状況に直面している。

 こうした問題意識の中で、この1月のダボス会議(世界経済フォーラム)でも貧困がテーマとなった。

 一方、市民社会においては、世界のNGOなどが昨年の9月、南アフリカのヨハネスブルクの国際会議でG−CAP(グローバル・コール・トゥー・アクション・アゲインスト・ポーバティ)設立を決意するとともに、運動を組織し、今年の1月、第5回世界社会フォーラムが開催されていたブラジル(ポルトアレグレ市)で正式にキャンペーンをスタートさせた。結果、現在、すべての大陸にまたがる50カ国以上、延べ1億5000万人以上を代表する構成団体が参加し、その数は増え続けているようだ(「ほっとけない世界のまずしさ」プレスリーリース:7.5)。

 日本においては、G−CAPキャンペーンとして、当初、NGO有志により「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーンが立ち上げられ、5月26日に、「ほっとけない 世界のまずしさ キャンペーン」設立記念の集いを経て、正式に活動をスタートさせ、今日に至っている。

 主催者の資料によれば、「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンは、【政府に対して援助、債務、貿易政策を中心に、貧困削減に資する政策の履行を求めるとともに、世界的な連帯のシンボルである「ホワイトバンド」を通じて市民への意識啓発活動を行っている。現在、31のNGOが賛同しているほか、中田英寿選手、作家の村上龍、歌舞伎の中村勘三郎、歌手のミーシャさんなどもホワイトバンドをつけることでキャンペーンに賛同の意を示している】という。

●G8に向けた「ほっとけない」の記者会見

 市民社会の貧困根絶運動は、この7月6〜8日のG8サミットに向けて集中的な活動を展開した。日本においても、7月8日午後2時より、「ほっとけない世界のまずしさキャンペーン事務局」「アフリカ日本協議会(AJF)」「TICAD市民社会フォーラム」の3団体が共同で、プレスセンター6階において、記者会見を開いた。

 「ほっとけない」事務局の一員でもある2つの団体は次のような団体である。

 AJFは、1993年10月に東京で開かれた「アフリカ開発会議」を機に民間の手で1994年に設立された団体で2004年NPO法人化した。アフリカの人々の地域自立のための自主的な取り組みを支援し、対等な協力関係をつくることを目的としている。

 TICAD市民社会フォーラムとは、2003年秋に開催されたTICADIII(第3回アフリカ開発会議)を契機に、アフリカのNGOとともに、日本の研究者や開発実務者、市民により結成された。調査、研究、政策提言を行っている。

●会見に至る背景

 2005年は、1月にGDN(グローバル・デベロップメント・ネットワーク)の第6回年次総会、4月にはインドネシアでのバンドン会議(アジア・アフリカ会議)、アフリカ農村開発行動計画会議、G8サミット、そして9月にMDGs中間レビュー会議が開催予定となっている。

 こうした世界的なアフリカへの関心の高まりを踏まえて、「ほっとけない」事務局ほか2団体は、2005年を将来のアフリカ支援のための重要な年と位置づけ、この4月20日にアフリカ支援に関する声明文を発表した。そして、G8サミットでもアフリカ支援が地球環境と並んで主要課題とされる中、G8にアフリカ支援に真剣に取り組むよう求めたものである。

 記者会見で「ほっとけない」の田中徹二さん(オルタモンド事務局長)は、このG−CAP運動の世界的高まりを次のように説明した。

 「G−CAPは90カ国で1000の組織と2億人が参加しています。この運動を側面から盛り上げたのがロックコンサートのライブ・エイトでした。世界のスーパースターが集まったんですが、7月2日に世界10都市で同時開催され、200万人が参加しました。衛星放送では20億人が見たとも言われます。日本でも幕張メッセで行われ、ドリームズ・カム・トゥルーなどが参加しました。決まったのが1週間前だったと聞いていますが1万人が集まりました。G−CAPは世界のセレブ、有名人たちも参加しています。7月7日には『ほっとけない』のウェブサイトのアクセス数は1日に100万件にもなりました」
 また、稲場雅紀さん(<特活>アフリカ日本協議会理事)もアフリカの貧困の危機的状況をこう話した。

 「冷戦構造が終焉して10〜15年の間に貧富の格差、富める世界と貧しい世界の格差が大きく広がったということです。世界が、勝つものと負けるもの、富めるものと貧しいもの、2つに分かれつつあります……HIVエイズを例にすると、2004年末時点で世界で4000万人の感染者のうち、70%がアフリカに集中しています」

 具体的な日本政府への要求は以下の通りである。

○2015年までにODAをGNI(国民総所得)比0.7%までに引き上げるための具体的な日程を発表し、実現すること。(ヨーロッパは発表済み。北欧はすでに1%に達している。日程を公表していない国は、アメリカ、日本、カナダであるが、アメリカはこのところ3倍に増額している。市民社会では、2008年までに250億ドル、2010年までにさらに250億ドルの追加援助が望ましいとしている。GCAPでは先進国による対途上国支援500億ドル即時増額を求めている)

○債務については、6月のG8財務相会合で債務免除が認められた18カ国に加えて、あと44カ国の債務帳消しが必要。

○欧米諸国の国内農家に支払う巨額の輸出補助金やそれに準じる国内保護政策の撤廃を求める。

○日本政府がサハラ以南アフリカに対するODAの地理的配分を35%に引き上げることを求める。

○日本・アフリカの政府だけでなく、市民社会や民間セクターが参画し、アフリカにおける貧困削減と格差是正を目的とする「アフリカ日本連帯基金」を創設し援助を一本化、その40%の執行に市民社会の力を活用すること。

●G8での成果は?

 「ほっとけない世界のまずしさ」事務局はG8終了後、この評価をニュースリリースとして発表している。以下はその内容だ。

○日本はこれまで削減され続けていたODAの増額(5年間で100億ドル)を発表、今回のG8で追加援助額を表明した唯一の国となり、G8の目標になんとか貢献できた。

○債務に関しては対象国拡大への言及はなかった。

○途上国支援は、2010年までにG8全体で500億ドル、を目標としていたが、これは日本の増額でなんとか達成できた。

○G−CAPや国連、イギリス政府によるアフリカ委員会は2010年までに各ドナー国が国民総所得0.7%を援助に拠出するという35年前の約束を守ること、緊急の要請として年間500億ドルの追加支援を2006年以降、即時実行する、ことを望んでいたが、0.7%についてはコミットメントはなし、2006年時点で必要とされていた500億ドルは2010年まで待つこととなり、2006年度には50億ドルほどしか用意されないことになった。

 「G8、アフリカ支援に政治的指導性示せず」……「貧困との闘いは国連サミットに」

 というのが総括である。

(小池正春)

     ◇

ほっとけない世界の貧しさ

投稿者 sustena : 00:48 | コメント (0)

2005年07月08日

世界各国からのニュース速報

・「ライブ8」最終コンサート、サミット首脳らに貧困救済訴え
・豪華スターが"貧困をなくそう"運動に賛同
・貿易拡大で自立成長を、アフリカ支援で特別文書採択へ
・英国サミットアフリカ支援で結束図れ
・G8首脳会談6日開幕


http://www.oricon.co.jp/music/news/p-et-tp0-050707-9003.html

2005年07月07日
豪華スターが“貧困をなくそう”運動に賛同
 「ホワイトバンドプロジェクト」の日本キャンペーン“ほっとけない 世界のまずしさ”の広告映像が、6日より公式サイト(www.hottokenai.jp)にて公開されている。世界各国で展開されている貧困撲滅運動の一環で、日本ではMr.Childrenの桜井和寿やプロサッカー選手の中田英寿らが参加。キャンペーンに賛同した著名人たちが3秒ごとに指をパチンと鳴らすことで、「3秒に1人貧困のために子どもが死んでいる」という現実を訴え、貧困撲滅へ向けてメッセージを発信している

出演者:カヒミ・カリィ、北島康介、桜井和寿、SHIHO、TERU、中田英寿、中村勘三郎、一青窈、藤原紀香、Misia、宮沢和史、村上龍、柳楽優弥、ブラッド・ピット、キャメロン・ディアス ほか


http://www.asahi.com/culture/enews/RTR200507070039.html

「ライブ8」最終コンサート、サミット首脳らに貧困救済訴え

2005年07月07日21時16分

 [エディンバラ 6日 ロイター] 「ライブ8」の最後のコンサートが英スコットランドのエディンバラで行われ、参加アーティストらが主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)の首脳らに貧困救済を訴えた。

 エディンバラのコンサート会場は、同サミット会場から65キロメートルの距離。

 主催者のボブ・ゲルドフは、「ライブ8」が圧力となって首脳らが貧困問題に取り組むことを期待しており、また貧困国の債務免除、援助倍増、貿易条件の改善を求めている。

 ゲルドフとU2のボノは、一部のサミット首脳らと対面した。議長を務めるブレア英首相に対しては、アフリカと貧困問題をサミットの重要課題としたとして賞賛を惜しまなかったが、サミットで「ライブ8」の要求が通る見通しについては不明。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20050708ib02.htm
貿易拡大で自立成長を、アフリカ支援で特別文書採択へ

 【グレンイーグルズ=川戸直志】サミットの主要議題で、8日に採択されるアフリカ支援の特別文書案が明らかになった。
Click here to find out more!

 アフリカ諸国への民間投資を増やすため、投資環境の整備が重要と指摘したうえで、貿易の拡大によって、自立的な成長を促している。

 文書案では、アフリカの輸出を促進させるため、アフリカ諸国が国際機関と協力することや、途上国同士の貿易を増やすことについて、主要国が支援することで合意する。 また、国際金融機関などの支援で、貧困者が利用できる金融サービスを多様化するほか、農業の生産性を上げるための包括的な支援を行う。都市と農村の関係を強化し、貧困者の自立に結びつけるのが狙いだ。若者の職業教育や訓練なども支援し、雇用促進を図る。

 民間投資の拡大による経済成長は、日本がアジア向けの経済協力で実績を築いてきた。小泉首相は首脳会議で、経済支援の額の大きさだけでなく、「一村一品運動」などで特産品の輸出促進を進めるなどしてきた「日本型の支援」をアピールする方針で、自立的な成長を後押ししてきた考え方がアフリカ支援の文書にも生かされる。
(2005年7月8日3時4分 読売新聞)


http://www.topics.or.jp/Old_news/s050707.html
7月7日

英国サミット   アフリカ支援で結束図れ

 主要国首脳会議(サミット)が日本時間の七日早朝から三日間の日程で、英国北部のリゾート地、グレンイーグルズで開かれる。

 地球温暖化問題と並んで、内戦や飢餓、エイズなどの感染症にあえぐアフリカへの支援が主要議題となる。サミットでアフリカ問題が前面に打ち出されるのは、今回が初めてである。

 実質的な成果に乏しく、年に一度の“政治ショー”ともいわれるサミットだが、アフリカ問題は深刻で、緊急を要する課題だ。主要国が大いにリーダーシップを発揮し、国際社会がアフリカ支援を加速させる転機になるよう期待したい。

 国連児童基金(ユニセフ)によると、サハラ砂漠以南のアフリカでは、マラリアなど予防可能な病気で多くの子供が死んでいる。五歳児未満の死亡率(二○○三年)は千人当たり百七十五人と世界平均の二倍以上に上るが、各国とも借金を抱え、保健衛生や教育のための資金を捻出(ねんしゅつ)できないのが実情だ。

 二○○○年の国連ミレニアムサミットでは、国際社会が協力して貧困人口の半減などを目指す「ミレニアム開発目標」を採択した。今年は目標達成状況を点検する節目の年にも当たっており、今回のサミットでは、他の地域に比べて特に貧困の解消が遅れたアフリカを集中支援する方策を討議する。

 先月の主要国財務相会合では、ルワンダなどアフリカの十四カ国を含む最貧国が国際金融機関に負っている債務を全額削減することで合意している。これに加え、各国首脳がどこまでアフリカ支援に踏み込めるかが焦点となる。

 日本は乳幼児医療や感染症対策などのため、アフリカを中心に五年間で計五十億ドル(約五千五百五十億円)を新たに投入する一方、農業振興などで存在感をアピールする方針だ。米国も一○年までにアフリカ援助を倍増するとしている。

 問題は、こうした多額の援助金が独裁政権を潤したり、政府高官の懐に入ったりで、貧困解消につながっていないことだ。アフリカはこの十年間に援助金を千四百億ドル(約十五兆五千四百億円)失ったとの指摘もある。

 これまでどおり援助金をばらまくだけでは、汚職を助長するだけになりかねない。では、どうすれば実効性のある支援ができるのか。アフリカ諸国の経済的自立につながる支援の在り方を、具体的に打ち出してもらいたい。

 もう一つの主要議題である地球温暖化問題は難航しそうだ。京都議定書を離脱したブッシュ米大統領が「経済活動と相いれない」として、拘束力を伴う二酸化炭素(CO2)削減に引き続き反対の意向を表明しているからである。

 サミットでは、その米国をはじめ、新興経済国として招かれた中国、インドなど、京都議定書で温室ガスの削減義務を負わない主要排出国に対しても、前向きな取り組みを促す必要がある。

 一方、温暖化防止やエネルギー問題を話し合う新たな多国間協議の場を設けることで合意する見通しになったことは評価できる。主要国以外にも多くの国が協議に参加して、対話を深めてほしい。

 国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指す日本にとって、サミットは支持拡大の場ともなる。“大票田”のアフリカ諸国に、しっかりと存在感をアピールすることも忘れてはならない。


http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/intl/20050707g8

G8首脳会談6日開幕 レイバーネット日本

投稿者 sustena : 14:01 | コメント (0)

グレンイーグルズ・サミット情報 ヤフー

グレンイーグルズ・サミット情報 ヤフー

投稿者 sustena : 01:00 | コメント (0)

2005年07月02日

ネルソン・マンデラ氏のスピーチ:6月11日:全文和訳&動画(英語)

マンデラ氏スピーチ
ー2005年6月11日、ノルウェー・トロムソにて

このスピーチの動画を見る

 「サウスアフリカのヨハネスブルグからノルウェーのトロムソまで、実に長い旅でありました。しかしここまで来られた事を幸せに思います。このコンサートを行うことで、みなさんは世界に対し、トロムソが貧困をなくしたいという意思があるという強いメッセージを発しています。そのことに今夜、みなさんは誇りをもってください。

今日、私たちの住む世界は大きく二極化しています。この世は、科学技術が高度に発達していながらも、いまだに薬が手に入らないために、数千万もの子どもたちが死んでいく世界です。知識と情報がめざましく高度化しながらも、いまだに1億人もの子どもたちが学校に通えないでいる世界に私たちは住んでいるのです。

私たちの住む世界では、エイズの蔓延の恐怖が私たちの生活の隅々にまで染み渡っています。その一方で、数千万人のHIV感染者が必要とする治療やサポートに必要なお金の額よりもっと多くのお金が武器に費やされています。この世は大きな約束と希望の地です。しかし同時に、病と飢えと絶望の世界でもあるのです。

3週間後、世界のリーダーがスコットランドに集まります。彼らはおそらく、世界がこれまでに直面した最も重大な問題に立ち向かうことになるでしょう。どうすれば世界から貧困をなくすことができるのか? 。私たち共通の未来は、このリーダーたちの働きにかかっているのです。今こそすべての人類の未来のために希望と可能性のドアを開く、歴史的なチャンスです。歴史と次の世代の子ども達が現代をどう判断するかは、数週間後に世界のリーダー達が下す決議にゆだねられているのです。わたしたちの子どもたちの命を救うよう、強く求めます。全ての子どもたちに健康を。もう少しで手が届くのです。何をしなければいけないか、何を犠牲にしなければいけないかもよく分かっています。そのために今必要なのはリーダーシップ、洞察力、それに政治的勇気です。

今夜、トロムソでみなさんとお会いするために、みなさんにアフリカそのものをつれてきました。私たちとみなさんの土地は遠く離れていますが、同じ人間性をもっていることを知っています。今週はトロムソのみなさんがその心を実証してくださいました。エイズの蔓延によって私たちが直面している課題が、実は地球上すべての人類にも影響してくる問題であることを、みなさんは理解してくださいました。

アフリカで私たちが抱える苦しみを共有することで、みなさんは私たちに希望と、可能性ある未来を広げてくださっています。この同じ人間性のもとに団結し、同時にまだまだ多くの課題が残されていることに気づきます。世界を二分する不平等によって、感染病に苦しむ何千万人もの人々は投獄されつづけ、その人生の可能性は奪われつづけてしまいます。世界中で確かに高まりつつあるうねりと共に、ぜひみなさんも声をあげてください。勇気と行動する意思を持たない限り、それだけ私たちの兄弟姉妹、子どもたち、孫たちは死を強いられることになるのです。この時代が歴史として振り返られるとき、私たちは世界の危機から背を向けた世代として記憶されることになるのでしょうか、それとも正しい道を選んだと記録されるのでしょうか。

私たちが共有する人間性とそれにともなう全てのことを、勇気をもって認識して下さったトロムソのみなさんに感謝します。このリーダーシップを記し、トロムソを最初の46664*大使の市とします。

何年も昔、私の長い旅路はまだ終わっていないと申し上げました。今夜ここに集い、この旅路を歩んでいるのは私たちだけではないことを知り、非常に元気づけられました。この試練を受けて立つことで、みなさんはすでに私たちと一緒、つまり、アフリカ人となった**のです。

おやすみなさい。 ありがとうございました。」

*「46664」: マンデラ氏がアパルトヘイト政権下で投獄されていた時代の囚人番号。現在もアフリカを蝕む貧困やエイズの蔓延が、アパルトヘイトと同様に差別と抑圧が原因で起こるとの認識から、「貧困という監獄から人々を開放する」ことを目指し、貧困・エイズと戦うキャンペーンの名前とした。

**「アフリカ人となった」: ここでは、「貧困と戦うために手を取り合い、立ち上がる人々」の象徴として、「アフリカ人」という言葉を用いている。

投稿者 sustena : 00:55 | コメント (0)

ネルソン・マンデラ氏のスピーチ:6月11日:全文原文

Les Mandelas tale

This has indeed been a long journey from Johannesburg in South Africa to Tromso in Norway. But we are pleased to be here. Tonight, the people of Tromso can stand tall and proud. In hosting this concert you have signaled to the world that you care.

Today we live in a world that remains divided. A world in which we have made great progress and advances in science and technology. But it is also a world where millions of children die because they have no access to medicines. We live in a world where knowledge and information have made enormous strides, yet millions of children are not in school.

We live in a world where the Aids pandemic threatens the very fabric of our lives. Yet we spend more money on weapons than on ensuring treatment and support for the millions infected by HIV. It is a world of great promise and hope. It is also a world of despair, disease and hunger.

In less than three weeks time the leaders of the G8 nations will meet in Scotland. They will face perhaps the most critical question that our world has had to face ? how do we remove the face of poverty from our world. So much of our common future will depend on the actions and plans of these leaders. They have an historical opportunity to open the door to hope and the possibility of a better future for all. History and the generations to come will judge our leaders by the decisions they make in the coming weeks. We urge them to save the lives of our children ? let every child be a healthy child. We have this within our grasp. We know what to do and what it will cost. We now need leadership, vision and political courage.

Tonight in joining you in Tromso, we have brought Africa to you. Even though there is a great distance between our lands, we know that we share a common humanity. This week the people of Tromso have demonstrated this common humanity. You have recognized that the challenges we face as a result of the Aids pandemic affects us all.

In sharing this burden with us in Africa, you bring us hope and a future of possibilities. While we unite in this common humanity, we also know that much more needs to be done. The inequalities that divide us continue to imprison and deny life’s possibilities to millions impacted by this pandemic. We urge you to add your voice to the groundswell that is surely gathering around the world. The more we lack the courage and the will to act, the more we condemn to death our brothers and sisters, our children and our grandchildren. When the history of our times is written, will we be remembered as the generation that turned our backs in a moment of a global crisis or will it be recorded that we did the right thing?

We want to thank the people of Tromso for the courage to recognize our common humanity and all that it entails. In recognition of this leadership we have made Tromso the first ambassador city for 46664.

Many years ago, I said that my long walk has not yet ended. As we stand here tonight, I gain great comfort in the knowledge that we are not alone on this journey. In taking on this challenge you have become part of us and so you are now all Africans.

Goodnight and thank you.

投稿者 sustena : 00:51 | コメント (0)

2005年07月01日

ネルソン・マンデラ氏のスピーチ:6月11日:原文

ムービー

“Today, we live in a world that is divided. A world in which we have made great progress and advances in science and technology.But it is also a world where millions of children die because they have no access to medicines.

We live in a world where knowledge and information have made enormous strides yet millions of children are not in school. It is a world of great promise and hope. It is also a world of despair, disease, and hunger. In less than three weeks time, the leaders of the G8 nations will meet in Scotland. They will face perhaps the most critical question that our world has had to face. How do we remove the face of poverty from our world? So much of our common future will depend on the actions and plans of these leaders. They have an historical opportunity to open the door to hope and the possibility of a better future for all. History and the generations to come will judge our leaders by the decisions they make in the coming weeks.” [See the full speech at www.one.org]
Nelson Mandela, Troms?, Norway, 6/11/05

投稿者 sustena : 11:10 | コメント (0)

スペインにおけるホワイトバンド・アクションの様子

スペインにおけるホワイトバンド・アクションの様子です。
Puerta de Alcala.jpg

投稿者 sustena : 01:36 | コメント (0)

2005年06月26日

ボブ・ゲルドフ、英音楽祭で貧困撲滅デモ参加を呼びかけ

引用ロイター

[ロンドン 25日 ロイター] アフリカ貧困救済チャリティーコンサート「ライブ8」の主催者ボブ・ゲルドフが25日、英グラストンベリー音楽祭の観客に向けて、来月2日スコットランドのエディンバラで行われる貧困撲滅デモへの参加を呼びかけた。

 

デモは主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)を前に、発展途上国の債務問題に取り組む運動「メイク・ポバティー・ヒストリー(貧困を過去のものに)」の一環で開催され、少なくとも10万人の参加が見込まれている。

 ゲルドフは、「これは正義に続く長い道のりの最終区間。その最後の一押しが、ここグラストンベリで始まる。わたしと同じように世界を変えられると思うなら、2日にエディンバラで会おう」と観客に呼びかけた。

投稿者 sustena : 16:50 | コメント (0)

2005年06月21日

U2のボノ氏「日本はもっとやれる」アフリカ支援要請

引用元 読売新聞(2005年6月18日14時1分 読売新聞)

 世界的なロックスター、ボノ(45)が、アフリカ貧困の撲滅を目指し、精力的に動いている。
Click here to find out more!

 7月初めの主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)前の同月2日には、各国の大物スターが参加する大規模な無料コンサート「ライブ8」を東京を含む世界8都市で開き、アピールする予定だ。

 ボノは17日、本紙と会見し、日本や米国などがアフリカの貧困撲滅に取り組むのは「慈善ではなく、正義の問題だ」と訴えた。

 「毎日6300人がエイズなど予防可能な病気で死んでいる。人口の7割は1日2ドル以下で生活している……」

 アフリカの貧困のデータが次々と飛び出す。ボノは、ブッシュ米大統領ら多くの国の指導者に直接会い、こうした実情を訴えてきた。来月のサミットで議長を務めるブレア英首相がアフリカ支援を主要議題に据えたのは、ボノら活動家の猛烈な事前運動があったため、とも言われる。その彼は「次のターゲットは日本の小泉首相だ」と語った。

 ボノのアフリカ支援との真剣なかかわりは、20年前にさかのぼる。1985年7月、アフリカ難民救済のための史上最大のチャリティー・ロック・コンサート「ライブ・エイド」に参加し、窮状を知った。以来、抗議行動ではなく、政治家の懐に入って直接訴える独特のスタイルで活動してきた。

 「85年は、1億4000万ポンド(約280億円)が観客から集まった。でも、アフリカではたった1週間で債務返済に消える額だと、数年後に知った。結局、政治家が動かないと貧困の構造は変わらない」

 ボノが訴えるのは、〈1〉最貧国の債務免除〈2〉援助金の大幅増額〈3〉アフリカの輸出機会を増やすための公正貿易の実現――の3点だ。

 日本のアフリカ支援はここ数年、徐々に減り、2003年実績で5億2900万ドルと、ピーク時の約4割にまで落ちた。小泉首相は今年4月、それを今後3年間で倍増すると発表した。

 「日本はアフリカでもっとやれる。世界のリーダーである日本の義務だ。コイズミは『アジア』でなく、『世界』を視野に判断できる人物だと思う」

 どうやって政治家の懐に入るのか。「政治家はロックスターがただ叫んでも、びくともしない。でも、彼らが気にする有権者や企業などがおれたちの存在を認め始めると、結構相手にするものなんだ。ライブ8はその大きなきっかけ。日本でもそれを狙っている」

 トレードマークのサングラスを外し、静かに語る青い目がキラリと光った。(ロンドン 飯塚恵子、敬称略)
(2005年6月18日14時1分 読売新聞)

投稿者 sustena : 01:26 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月14日

ライブ・8 ピンク・フロイドの再結成が決定、ブラーのデーモンはイベントを批判

引用−MTV music news

何ヶ月にも渡る噂を経て、ピンク・フロイドが7月2日にロンドンのハイド・パークで開催される「ライブ・8」で再結成することを明らかにした。20年以上前にバンドを脱退したベーシスト/ソングライターのロジャー・ウォーターズは、ギタリスト/シンガーのデヴィッド・ギルモア(写真)、ドラマーのニック・メイソン、キーボードのリチャード・ライトと久々にステージを共有し、アフリカの貧困問題を訴える。

ギルモアはバンドの公式サイトを通じて、「多くの人と同様に、俺はG8の首脳たちが第3世界での貧困を救済すべく、支援を増加してくれることを望んでいる」とコメントし、4人組が24年ぶりに再結成ライブを行うことを発表した。「アメリカが飢餓に苦しむ国々に、GNPのあんなにわずかな一部しか与えないなんて狂っている。このような状況下では、ロジャーとバンド間の過去のいざこざはとるに足らないことであり、再結成することがこのコンサートへの注目を集める上で助けになるのであれば、価値のあることなのだろう」。

70年代に大きな成功を収めたピンク・フロイドだが、『The Wall』や、ビルボード・アルバム・チャートに741週に渡ってランクインした『The Dark Side of the Moon』といったヒット・アルバムの影には、ウォーターズの力があった。ウォーターズは1983年にバンドを脱退し、何年にも渡り、マスコミを通じてギルモアとの泥沼劇を繰り広げた。残りのメンバーがピンク・フロイドとして活動することを禁止するよう訴訟も起こしたが、敗訴していた。ギルモア率いるピンク・フロイドは1994年以来ライブ活動を行っていない。

1985年に開催された「ライブ・エイド」では、故ジョン・ボーナムの代わりにフィル・コリンズがドラマーを務めたレッド・ツェッペリンの再結成が話題を集めた。

また、グリーン・デイがベルリンでのライブ・8への参加を公式サイトで発表した。ベルリン公演には他に、ブライアン・ウィルソン、クロスビー・スティルズ&ナッシュ、ローリン・ヒル、A-HAの出演が決定している。

2組のバンドの出演が決定した一方で、ゴリラズとブラーのリーダー、デーモン・アルバーンは参加する気がないようだ。BBCラジオによれば、現地時間の10日、デーモンはラインアップを「バカみたいにアングロ・サクソンだらけ」と批判したとのこと。「人々のためにパーティーを開くなら、彼らに対してドアを閉めるなよ――アフリカ差別を永続させるだけだ」。

ライブ・8のスポークスパーソンはこれに反論し、BBCニュースに対して、主催者側はワールド・ミュージックのファンだけのためのコンサートにしたくないと述べた。「ボブ・ゲルドフの目的は、スタジアムやアリーナを埋め尽くすほどたくさんのお客さんを集められるヘッドライナーをラインアップすることでした」と彼は語っている。現時点でロンドン公演に決定している黒人アーティストは、UKのラッパー、ミズ・ダイナマイトと、スヌープ・ドッグ、ユッスー・ンドゥールのみ。

スポークスパーソンは「大規模のアフリカ系イベント」も計画中だと述べたが、確定はしていない。

投稿者 sustena : 21:17 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月11日

ブラッド・ピットのインタビュー、貧困撲滅への意識高める

引用-ロイター
[ロサンゼルス 10日 ロイター] 米俳優ブラッド・ピットがABCの番組インタビューで貧困国への支援拡大を訴え、エチオピアの子どもたちとの映像が流されたことから、米国で世界的な貧困撲滅支援への意識を高めたようだ。

 7日の「プライムタイム」にチャンネルを合わせた視聴者は、ピットの新作「Mr. And Mrs. Smith」で共演した女優アンジェリーナ・ジョリーに関する面白い情報をあることを期待していたかもしれないが、ピットの人道支援への訴えは、明らかにジョリーの情報より強い印象を残した。

 人道支援団体によると、番組終了後、12万人以上がブッシュ大統領に対し、連邦予算の1%を人道支援費として追加し、世界の指導者たちにも同様の措置を取るよう促すことを訴える同団体のオンラインサイトに署名したという。

投稿者 sustena : 20:45 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月09日

ライブ8、エディンバラでも開催ヘ

ロイター

[エディンバラ 7日 ロイター] 主要国首脳会議(サミット)に合わせて行われるアフリカ貧困救済コンサート「ライブ8」で、サミット開催地スコットランドの中心都市エディンバラでの公演も決定した。

主催者が7日明らかにした。
 ライブ8は7月2日にロンドンとパリ、ベルリン、ローマ、フィラデルフィアの世界5都市で開かれるが、エジンバラでのコンサートはその4日後、サミット会場グレンイーグルス・リゾートから車で1時間のマレーフィールド・スタジアムで行われる。

 ダイドやアニー・レノックス、トラビス、テキサス、ユッスー・ンドゥールなどの出演が予定されており、2日の出演者の一部も加わる見込み。約6万人の観客動員が予想されている。

投稿者 sustena : 10:53 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月05日

ライヴ・エイドの21世紀版“Live 8”、ついに開催決定!

CDジャーナル
以前から根強い噂として囁かれていた、世紀のチャリティ・イベント“ライヴ・エイド”の21世紀版とも言えるチャリティ・イベント“Live 8”の開催がついに正式に発表されました!

 先日5月31日に再び発起人を務めるブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフによって発表され、それによれば、イギリス・ロンドン、フランス・パリ、ドイツ・ベルリン、イタリア・ローマ、アメリカ・フィラデルフィアの計5ヵ所にて7月2日に開催される予定。これは、7月6日にスコットランドで行なわれる主要国首脳会議(G8サミット)に併せての開催となるもので、ボブ・ゲルドフはその目的について“アフリカが直面する様々な問題に注意を引き付けること”とコメントしています。
 今回ボブ・ゲルドフの呼びかけに応えて参加するのは、U2、コールドプレイ、ポール・マッカートニー、シザー・シスターズ、スティング、ヴェルヴェット・リヴォルヴァー、マドンナ、ローリン・ヒル、ブライアン・ウィルソン、ボン・ジョヴィ、サラ・マクラクラン、スティーヴィー・ワンダー、50セント、P.ディディ、ジャミロクワイ、ユッスー・ンドゥール、フェイス・ヒル、デュラン・デュランなど、現在までに判明しているだけで総勢60組以上にもおよぶアーティストたち。またスパイス・ガールズが再結成の場に選ぶのでは?とも噂されているので、今後も出演者はさらに増えていきそうな状況です。イベントはテレビ放映も予定されており、またネットでもAOL Music site経由ですべてをシーンを観覧出来る模様。音楽史の残る世紀のイベントを、ぜひともアナタもご体験ください! 開催まで、あと約1ヵ月!

≪イギリス・ロンドン≫
・マライア・キャリー
・コールドプレイ
・ダイド
・キーン
・エルトン・ジョン
・アニー・レノックス
・ポール・マッカートニー
・ミューズ(UK)
・レイザーライト
・R.E.M
・シザー・シスターズ
・スノウ・パトロール
・ステレオフォニックス
・スティング
・ジョス・ストーン
・ロビー・ウィリアムス
・U2
・ヴェルヴェット・リヴォルヴァー
・ボブ・ゲルドフ
・キラーズ
・マドンナ
・ザ・キュアー

≪ドイツ・ベルリン≫
・a-ha
・Bap
・クロスビー,スティルス&ナッシュ
・ローリン・ヒル
・Die Toten Hosen
・ピーター・マーフィー
・ブライアン・ウィルソン

≪アメリカ・フィラデルフィア≫
・ウィル・スミス
・ボン・ジョヴィ
・マルーン 5
・デイヴ・マシューズ・バンド
・サラ・マクラクラン
・ロブ・トーマス
・キース・アーバン
・ジェイ・Z
・スティーヴィー・ワンダー
・50セント
・カイザー・チーフス
・P.ディディ

≪フランス・パリ≫
・アンドレア・ボチェッリ
・クレイグ・デヴィッド
・Calo Gero
・ジャミロクワイ
・Kyo
・Yannick Noah
・ユッスー・ンドゥール
・プラシーボ
・アクセル・レッド
・Johnny Halliday
・マヌー・チャオ
・Renaud

≪イタリア・ローマ≫
・Irene Grandi
・フェイス・ヒル
・Jovanotti
・ティム・マッグロウ
・Nek
・Laura Pausini
・デュラン・デュラン
・Vasco Rossi
・ズッケロ

■ Live 8の公式HP は、こちら。

投稿者 sustena : 00:07 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月03日

ライブ・エイド再び、世界5都市で貧困救済コンサート開催へ

Yahoo News

[ロンドン 31日 ロイター] 1985年にエチオピア飢餓救済を掲げてチャリティーコンサート「ライブ・エイド」を成功させたボブ・ゲルドフらは5月31日、7月2日に世界5都市で再び大規模な慈善コンサートを開催すると発表した。

7月8日にスコットランドで開幕する主要国首脳会議(サミット)を前に、アフリカの貧困根絶を呼びかけることが目的。
 サミット参加8カ国にちなんでコンサートのタイトルは「ライブ8」とされており、発展途上国の債務問題に取り組んでいる団体「メイク・ポバティー・ヒストリー」のエジンバラ集会に合わせて行われる。
 開催都市はロンドンとパリ、ベルリン、ローマ、フィラデルフィアで、入場料は無料。
 ロンドン会場の出演予定者は、マライア・キャリーやコールドプレイ、エルトン・ジョン、マドンナ、ポール・マッカートニー、REM、シザー・シスターズ、スティング、ロビー・ウィリアムス、U2。
 フィラデルフィア会場については今のところ、ボン・ジョビ、マルーン5、P.ディディ、スティービー・ワンダー、ウィル・スミスの出演が確定している。

投稿者 sustena : 00:48 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月12日

U2のボノ、ビル・ゲイツ氏の自宅を訪問へ

 
[シアトル 25日 ロイター] ロックバンドU2のボノが今週末のシアトル公演後、米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長の自宅を訪問する。 

ゲイツ氏が25日、ロイター通信に語った。

 世界一の富豪として知られる同氏は、自身の慈善団体を通じて発展途上国への医療支援活動に携わるなか、途上国の債務問題に精力的に取り組んでいるボノと知り合い、親交を結んだ。

 同氏は、以前からボノのファンだったことを明らかにしたうえで、「ぼくらは途上国でやるべきことがまだあると信じている。ボノは(途上国問題で)大きな影響力を持った人物」とコメント。

 ただ、同氏は、マイクロソフトの競争相手のひとつであるアップル・コンピュータの製品、

iPodのU2バージョンを購入するつもりはないと明言、ビジネスと友情のけじめをつけていることを強調した。


投稿者 sustena : 01:46 | コメント (0) | トラックバック

ボノとブラッド・ピット 発展途上国のためのキャンペーンをキックオフ

MTV Movie News

【ビバリーヒルズ】現地時間の6日、U2のボノと俳優のブラッド・ピットがタッグを組み、エイズや飢餓、貧困といった世界的な危機と闘うべく、「One Campaign」という名のキャンペーンをキックオフした。ボノとピットは、俳優のジャイモン・フンスーと、MPAAの社長兼CEOのジャック・ヴァレンティと共に記者会見に出席した。

「これは目的ではない、緊急事態だ」と説明したボノは、アフリカでは毎日何千もの人々が予防できるはずの理由で命を落としていると述べた。そして今日の若者に、60年代の若者がアメリカでの市民権運動を行ったように、発展途上国の救済を率先して行うよう呼びかけた。

ブラピはこの運動に参加せざるを得なかったのは、ボノのせいだとからかった。「彼がしつこかったんだ。僕の任務は確実に変わったけれど、人生も変えてくれた。彼にはそのことをとても感謝しているし、尊敬している」。

そしてブラピは一転して真面目な表情で、先日アフリカを訪れ、薬がないためにエイズや感染症で死んでいく人々に会ったことを振り返った。そして「One Campaign」への参加は個人的なものだと語り、「僕は現地で見てきたんだ。これで目を背けたら、犯罪だと思う」。

このキャンペーンは寄付金を求めているわけではなく、公式ホームページ(One.org)にアクセスして、世界の貧しい国々に必要な物資を送るよう書名するよう呼びかけている。最終的には、アメリカ合衆国が国家予算の1パーセント、または250億ドルを寄付することを要求している。

ボノはこのような活動はMTVの視聴者に完璧だと感じているとのこと。「彼らは厄介者になりたがるだろう。俺たち音楽人間は、ちょっとしたいたずらが好きなんだ。今回は良い目的のために騒動を巻き起こせるだろう」。

ボノの説明によれば、ホームページで名前とメールアドレスを登録すると、最も貧困に苦しんでいる地域に食料や薬を送ることの重要性を訴えるメールを議員などに送るなど、タスクが送られてくるそうだ。ボノいわく、政治家のところにこのようなメールが殺到すれば、変化が生まれるとのこと。

「みんな世界を変えたいんだ、ロック・スターだけではなくてね」とボノ。「それにみんな変えることができる、ただオーガナイズすればいいだけさ。12、3歳の若い人にだってできるよ。これはちょっと変わった形の選挙みたいなものだ。投票権を先取りするようなものだよ。君にも権力に影響を与えることができるんだ」。

投稿者 sustena : 01:42 | コメント (0) | トラックバック

COLDPLAYのクリス、U2のボノら貧困国支援を訴える

excite music

COLDPLAYのクリス・マーティンやU2のボノらがブレア英首相に災害、紛争による貧困で苦しむアフリカなどの国々への支援を増やすよう手紙で訴えた。

手紙による訴えは災害時の支援活動や貧困問題に積極的に取り組む非営利団体「オックスファム」という飢餓救済委員会が働きかけたものらしいが、彼らの運動にクリスやボノの他、ジュード・ロウやコリン・ファースミニー・ドライヴァーらも賛同し、この手紙に署名しているとか。この手紙に寄せられた気持ちを首相がどこまで理解してくれるのか注目したいところ。イメージアップのためではなく子供達の未来のために日本のアーティスト達にもこういった運動をしてほしいものだ。

投稿者 sustena : 01:36 | コメント (0) | トラックバック

 
FAQ 貧困の詳しい情報 enter with fullscreen NGOの推進キャンペーン プライバシーポリシー